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【図解】犬猫の橈側皮静脈から採血する方法やコツについて

はじめに

新人獣医の皆さんこんにちは。皆さんは採血は上手にできてますか?

私は今では苦戦することはなくなりましたが、採血を始めて半年くらいは中々上手に血液を採取することが出来ず苦戦していました。そして、やり方やコツを調べようとしても中々情報が見つからず、日々成功や失敗に一喜一憂しながら悶々とした毎日を過ごしていました。

なので今回は少しでも採血に悪戦苦闘している新人たちの参考に慣れるよう私が見つけたコツややり方をまとめていきたいと思います。

目次

  1. 採血する前に
  2. 方法・コツ(イラスト付き)
  3. 採血あるある
  4. 最後に

採血する前に

私は最初の頃に勘違いをしていたのですが、採血における成功とは素早く血液を採取することではなく1回で血液を済ませる事動物に負担を掛けない事です。

慣れないうちはつい焦りがちになってしまい、急いで針を刺した結果採血を失敗してしまったり、あるいは血管を探すのに夢中になっている間に心疾患のある動物の舌色が悪化していることに気づかずグッタリさせてしまう可能性があります。

なので矛盾するようですが、血管がしっかり確認できるまで針は刺さない事動物の状態をしっかり把握するのは忘れないようにしてください。

方法・コツ

①駆血帯を橈側皮静脈と肘頭にかかるように巻き、アルコールで血管が走行している場所を消毒し怒張させる(理論上、駆血帯をキツくすると動脈も圧迫されてしまい採血が難しくなるが余程やりすぎない限りは採血に影響は出ない気がする)。

②(右利きの場合)左手で皮膚を尾側に引っ張りながら血管にテンションを掛けると同時に血管の走行が直線になるように補正する。

③血管が直線状になっていることを確認し、20~30°くらいの角度で血管の真上から針を刺す。その際針を刺す場所はテンションが最もかかっている場所よりもやや体幹側にする(テンションが掛かっている部分は血管が潰れている為)。

④針を進めていくと血液が逆流してくるので、そこから1cmくらい刺したら針を進めるのを止めて左手でシリンジを保持する。

⑤ゆっくりと右手でシリンジを引いて採血を進める。勢いよく吸ってしまうと血管壁が針のカット面に吸い付いてしまったり、あるいは圧力によって血小板が破壊され凝血の原因となるので注意する(逆に圧力さえ掛からなければ採血を済ませるのに2分ほど掛かっても凝血しないことが多い)。

⑥もし、血液の流入が途中で止まってしまった場合は、数秒待ってから再度シリンジを引いてみるか、あるいは数mm針を手前に戻してから吸いなおしてみる。

⑦また、採血の途中で動物が手を動かしてしまった場合は右手を離し、左手だけでシリンジを落とさないように保持し続ける。

⑧血液をチューブに移す。

 

個人的なコツ

・針を刺す角度はなるべく水平に近いと成功しやすい。

・動物の前腕は真横(地面と水平)に引っ張るというよりは地面に向けて引っ張った方が血管が見やすい。

・針を刺す際は、勢いをつけるかどうかよりも針先がブレないように刺せるかどうかの方が大事。

・右腕の血管がダメだと思ったらすぐ左腕も見てみると良い。逆側の腕の方が血管が見やすいこともあるし「やっぱり左腕もダメだ」と思って再度右腕を駆血し直したら今度ははっきりと血管が見えた。という場合もある。

最後に

理屈をこねるよりも結局は実際にやってみる方が何倍も早く上達します。

最初は難しくても数をこなしていけば必ず出来るようになる手技なので採血が苦手な新人の皆さんもへこたれずに頑張ってくださいね!

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