はじめに
皆さんお久しぶりです。ちろぱるです。
前回の記事投稿から約2か月の間ツイッターは毎日更新していたものの、ブログを更新していませんでしたが転職活動も終了し無事に働き始めたので再びブログの更新を始めていこうと思います(できれば週1以上の頻度で)。
あと自分の中で、小動物臨床を振り返る系の記事はこれでほぼ最後にする予定です。
また書くとしたら動物業界全般の記事、あるいは臨床に関する質問がきた際に答える感じで書くことになると思います。
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ブログを更新しなかった理由
細かい理由は色々ありますが、大雑把にまとまるとこんな感じですね笑↓
出典:ちろぱるさんの脳内アンケートより(2019年9月8日)
まあ少し真面目に話をすると
無職の間に何か記事を書こうとすると心理的にどうしても批判的な内容を書きたくなってくるんですよね。
そして無職の時に真っ先に思い浮かぶのって当然前職の悪い思い出なんですけど、「もう足を洗った業界の事をいつまでも批判するっていうのはどうなのかな?」という思いが自分の中にあったので転職活動が一段落付くまでの間、自分の感情をアウトプットするのは控えておこうという考えもありましたね。
無職時代振り返り
転職活動について
2019年5月末:動物病院を退職し、転職活動を始めたのは6月始め、そして就職が決まったのが8月の始めでした。
全て終わってしまえば「あっけないものだった」という感想ですが実際転職活動している最中は割と精神的なダメージは大きかったです。
期待を打ち砕かれた1カ月目
始めのうちはネットから実験関係の求人サイトに片っ端から申し込んでいたのですが、どこもかしこも「経験者のみ採用」「英語スキル必須」という募集ばかりで時々未経験者募集の求人に応募をしても結局は落とされるというのを繰り返していました(10件くらい)。
7月頃に「やはり転職エージェントの力を借りるか」と色々なエージェントに登録してみるものの、個人情報を抜かれたっきり返事が無かったり、小動物臨床以外の求人を持っていなかったり、実験関係の求人は持っているものの1つの求人しか扱ってていなかったりでダメダメでした。
そんなこんなで全然採用の目処がたたず「臨床か公務員に行くしかないのかな?」と最初の1カ月は出鼻をくじかれながらずっと途方に暮れていました。
転機が訪れた2カ月目
そんな中、日課のように新しいエージェントに申し込んでみたところあるエージェントから詳しく話を聞きたいとの連絡が
それほど期待をせずに待ち合わせ場所へ向かい色々と話をしてみると今までのエージェントとは違って、実験関係の未経験者募集の求人をいくつも扱っているだけでなく獣医に関係する営業職のような求人なども色々と扱っており、また、よくよく話を聞いてみると私の友人が以前転職の際に利用したこともあるエージェントであると判明したため「ここなら信用できる」と確信し本格的に転職活動サポートしてもらうことにしました。
そこからはあれよあれよという間に転職先が決まり、無事に実験動物管理に関する業務に就くことが出来ました。
まともな転職エージェントってすごい!
人生絶頂期の3カ月目
働き始めるまでの最後の一カ月は最高でしたね。
就職先も決まり、失業保険で毎月働かなくても十数万円のお金が入ってくる生活。映画を見たり昔の友人に片っ端から会いに行ったり、働いている時は忙しくて会えなかった祖父母に挨拶にいったりと毎日が充実していました。
多少の「社会から置いていかれている感」はあるものの、私の人生の中で最も精神状態が安定している期間と言っても過言ではなかったと思います。
因みに色々な同級生に会って判明したことですが、大学を卒業してからの1年間で小動物臨床に進んだ12人中9人が転職を経験していて、そのうち7人が臨床から卒業していました。
一応言うと、1年間同じ病院に勤め続けた人は3人です。
よくある質問「臨床に進むか迷っています」に回答
ブログは更新していなかったのですがツイッターの方には意外と質問が来ることが多くて、その中でも「臨床に進むか迷っています」系の質問は特に多かったです。
私はどちらかというと「アンチ小動物臨床」に分類される人間だと思いますが、こういう質問が来た際のスタンスとしては
とりあえず行きたいと思っているなら行った方がいい
という感じですね。
これは皮肉でもなんでもなくて、私は小動物臨床から離れて3カ月が経ちましたが今でもあの業界は要素としてはやりがいに溢れている業界だと思っていますし、また働く上で目標設定は簡単に出来る割にアプローチの仕方が無限大なのは他の業界にはない魅力かなと考えています。
(例)
シンプルな目標→開業したい。技術を磨きたい。患者から好かれたい。チームで楽しく仕事がしたい。
アプローチ→専門医。ジェネラリスト。大学病院での研修。他の病院での勤務経験。人柄。交渉術。人材育成。
それに他人に言われて臨床に進むことを諦めた場合、多分ずっと心のどこかで「臨床を経験してみたかった」という思いが残りますし、もしかしたら「実際に働いたら意外と楽しかった」と思う可能性も十分ある思います。
また私は正直小動物臨床に戻りたいとは全然思っていませんが、臨床に行かなければ学べなかったことは沢山あるので臨床に進んだことに対する後悔は全く無いですね(特に自主性やチームワークに関するスキルは一生活かせる宝物だと思っています)。
それにせっかく国家資格を手に入れたのだから、多少自分の思うがままに色々な業種を経験してみても罰は当たらないとも思ってます。
「臨床やりたくないけど行った方がいいですか?」とかなら絶対に行かない方がいい
ツイッターにきた質問と回答一覧
Q.1
僕が重視したのは
・若い先輩獣医がいない(簡単なオペが自分に回ってきそうだから)
・診察件数、手術件数が多い
・当直がある(夜にカルテや動物を見て勉強できる)
・給料が高い
この辺りですね。 逆に年間休日と残業時間は気にしていませんでした。 次に働く時は休みもしっかり取れる職場にしようと思っています。
Q.2
正直な話、どこの病院も口では 「ちゃんと教育するよ」と言うものなので、その言葉は取り立てて気にするようなものではないと思います。
ただ、その方が普段から信用出来る人で尚且つ、辞めたい時に 「知り合いの病院だから辞め辛い・・・」 とならないのであれば就職するのもアリな気もします
Q.3
休日出勤は3日くらい研修に行けばなんとなく分かるような気がします(誰かしらの休日と重なるはずなので)。
残業代に関しては「うちは残業あんまりないよ」と言っている病院が定時を越えても病院内に人が沢山残っていたらアウト。
「うちは残業結構あるよ」と言われたら「見込み残業制ですか?」と確認すれば答えてくれると思います。
Q.4
病理系は家保の病理診断部署しか見たことないので私はあまり詳しくないですね。知ってる範囲だと
・人気のある部署ではない
・作業量(標本作成や診断、論文作成)が多くて大変
・やりがいはある
・個人作業が多くて気が楽
みたいな事は言ってました。
Q.5
製薬会社に受かるなんてすごいですね! おめでとうございます!
私は色々と経験が浅いので参考になるか分かりませんが・・・
昔に比べると勤務医の労働環境はかなり良くなっているのかもしれませんが、ペット数が激増したり国からの補助によって病院自体の利益が増加したという訳ではないため、単に病院の資産を労働者に還元しているだけで、将来的にペット数が減少したりより専門性を高めるために高価な検査機器が必要になることも考えると賃金だけを考えた場合は動物病院よりも製薬会社に方が良いのかなと思います。
ただ「本当は臨床に行きたいけど待遇が不安」というのであればそれほど心配はいらないので、悔いの残らないように自分の好きな臨床の道に進んだ方がいいと思います。
(でも個人的には製薬会社の方がおすすめかな・・・)
Q.6
下がりましたね
Q.7
実験関係、NOSAI、地方公務員ですね。(会社名とかは言わない)
Q.8
お仕事お疲れ様です汗。 僕が探していた範囲では
・臨床経験3年以上
・TOEIC700点以上
という募集制限はありましたが年齢制限はあまりなかったような気がします。
因みに僕が9月から働く会社は外資系の実験動物会社ですね。
Q.9
僕は獣医師免許と運転免許しか持っていないので、実質資格要件みたいなのはありませんでした。
英語と臨床経験以外に必要なのは資格ではなく、色々な求人を持っている転職エージェントとの繋がりなような気がします。
Q.10
2年目だと僕と同期ですね。
転職エージェントは当たりハズレはすごく大きかったですが最終的にはエージェントのおかげで望む業界に転職することが出来たので感謝しています(実験動物経験者ならともかく未経験者では殆んどまともな求人が無いので)。
まだ実際に働き始めた訳ではないですが、年間休日は120日以上ありますし残業も殆んど無いという事になっていますね。
昇給はまだ詳しくは分からないですがまずは経験を詰みたいと考えているので多少は妥協するつもりです。
いつか辞めるつもりで小動物臨床を続けるのは精神的に物凄く大変だと思いますが頑張って下さい!
Q.11
こんにちは。 話を聞いて僕も5年生くらいから進路に悩み始めたのを思い出しました笑。
まず始めに言うと、臨床に戻る可能性はないと思います。 僕には主に
・待遇
・開業までのハードル(技術習得、金銭)
・人間関係(従業員、家族、飼い主)
の面でキツいかなと思いました。
公務員の友達とは殆んど連絡はとっていないですが、基本的にはプライベートを楽しむ時間があるので満足度は高い人が多いらしいですね(主に地方公務員)。
僕は公務員には詳しくないですが、友人で「検査関係に就きたい」といって農林水産省を受けた人や、 「トサツ場は嫌だ」と言って横浜市の公務員(因みに横浜の愛護センターの殺処分は0)を受けた人はいましたね。
Q.12
僕も「動物に関わりたい」という曖昧な動機で大学に入った為、就職の時本当に自分がしたい事が分からず相当悩みました。
今は社会人2年目ですが、正直に言うと未だに自分が何をやりたいのかは分かってないです。
「やるからには全力で」とか「専門職として何かを極めたい」みたいなモチベーションはありますが、別に獣医である必要性はなかったかもしれないと思う事はたまにありますね(獣医になった事に関する後悔はないですが)。
目標に関して言うと、僕の周りには高い理想を持った人よりも「今を頑張る」「とりあえず技術を習得する」という短いスパンでの目標を持っている人が多いですし、学生時代に目標があった人も結局転職して目標が変わった人もいるのでぶっちゃけ気にしなくてもいいのかなと思います。
実際に働き始めてみたら意外と楽しい可能性もありますし、ありがたい事に獣医はつぶしが利く職業なので辛くなったらその時にまた将来の事を考え直すのでもいい気もします。
学生時代の目標はある意味机上の空論みたいなものですし(全国の学生を敵に回す発言)。
終わり