仕事 全部 日記

なぜ我々新人獣医はすぐに仕事を辞めたいと思うのか【原因:3つ】

本日のお品書き

 

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参考この記事はこんな人が書いてます

プロフィール

管理人の『ちろぱる』です
======経歴======
2018年
3月 麻布大学獣医学科を卒業
4月 兵庫の大規模動物病院へ就職
8月 神奈川の小規模動物病院へ転職

2019年
9月 大規模実験動物施設へ転職

======意気込み======
人間らしく生きる

 

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みなさんこんにちは。ちろぱるです。

2020年も早くも半分が終わり、もうすぐ夏になりますね。

私はこのくらいの時期になるといつも思い出す出来事があります。

 

あれは忘れもしない2018年の7月2日。

退職を決意し、少し興奮しながら出勤したあの朝、

退職の切り出し方を考えつつ、少し上の空で出席した朝カンファレンス後、

いざ院長に切り出そうとすると、足が震えてめちゃくちゃキョドり、

退職理由を突っ込まれた際には、下手に交渉や懐柔されたくなかったので

「故郷の親の体調がよくなくて・・・」

という理由でごり押しし、

退職が決まった後はルンルン気分で仕事をこなしつつ同期たちに

「ごめん!みんなより一足先に仕事辞めるわ!」

と言いふらし、

終業時間を今か今かと待ち続けたあの一日。

 

上記は2年前の出来事なのですが、今でも鮮明に覚えています。

 

まあ、「ルンルン気分」とは言いつつも

当時は少なからず不安や情けなさを感じていた訳ですが、

色々と友達の近況を聞いてみると

臨床に進んだ新卒の半数以上は1年以内に転職していたので

私のエピソードも単なる

臨床獣医のあるある話

に過ぎないのかもしれません。

 

さて、そろそろ本題に移ります。

よく獣医の離職率の高さを語るとき

・業界のブラックさ

・人間関係の悪さ

ばかりに注目されるので、今回は

 

獣医自身の原因

 

に注目して、離職率の高い理由を考えてみたので紹介していきます。

 

敵(業界)を知り、己(獣医)を知る



原因1:業界に対する期待値が高すぎ

例えば、よく動物病院が世間から思われがちなのが

・いつもニコニコで動物に優しい獣医と看護師達

・ペットの治療を通して、患者の不安や悲しみを取り除く

・動物に囲まれて楽しい職場

・医者ほどではないけどお金持ち

というステレオタイプなイメージです。

 

勿論、獣医の学生は、教授陣から散々

 

獣医の業界は甘くない

精神を病む人も多い

 

という話を聞いているため、

楽しく働いて金持ちになれる

なんて考えている人はいないでしょうが、それでも

 

・好きな事(動物)に関われるから少しくらいは楽しく働けるだろう

・勉強すればその分沢山の動物を救えるだろう

・普通のサラリーマンよりは稼げるだろう

くらいの甘い夢を見ている人は多いです。

 

特に給料面に関しては

「友達の知り合いの獣医さんが開業したら、年収5000万円になったって!」

というような話をしだす人が結構いたので、

小動物臨床に開業ドリームを持つ人は多い気がしますね。

 

ただ実際に働き始めると、

妥協したつもりの将来像すら、高望みだったことに気づいてしまうのですが・・・。

 

 

 

大学に来てる求人が額面24万の時点で気づくべきだった!



原因2:成功体験に貪欲すぎ

一言で言うと

挫折を知らない

という表現が近いのかもしれません。

 

あくまで、近い表現に過ぎないですが。

例えば、大学入学から卒業までの大きなイベントを振り返った時

 

・動物系最難関の学科に合格

・難しい(とされている)定期試験に6年で12回以上合格

・卒業論文が受理され、発表する

・最強の動物系資格(獣医師免許)を取得

 

というプロセスを皆一様に踏んでおり、

特に最後の一年で、

卒論、国家試験前の足切りテスト、国家試験

という怒涛の成功体験のラッシュをこなしていきます。

 

しかしながら、晴れて社会人になった瞬間から

ただの下っ端として雑務ばかりを任され、

 

「なんとか期待以上の働きを見せないと!」

 

といった類のやる気を出すものの、

空回りをしてしまい。

 

「努力をしているはずなのに結果が出ない・・・」

「自分には才能がないのかもしれない・・・」

と落ち込んでしまうパターンのことです。

私は割とこのタイプでした。

 

今になって思えば下っ端が活躍できるような環境の方が珍しいので、

出しゃばりな奴

と思われかねない行動は極力控えるべきだったのかもしれません。

 

 

ちろぱるは「人生を生き急ぎすぎ」とよく怒られる

 

 



 

原因3:獣医師免許に頼りすぎ

これも私の話になるのですが、まず前提として獣医師免許って

持っているだけはなかなか高収入の仕事にありつけないんですよ。

確かに求人を探せば、給料面では月給が3万円くらい高かったりするのですが、

普通の大卒よりも2年長く、しかも高めな学費を払っておいて

月給3万円の違いでは正直割に合うとは言い難い・・・。

 

ただ、私が獣医師免許に対して

これだけは流石だな

と一目おいているのが

 

つぶしの利きやすさ

 

ですね。

例えば私は2回転職していますが、

転職活動中もそこまで不安な気持ちはなく

まあ最悪、動物病院か地方の公務員ならすぐ受かるだろう

くらいの軽い気持ちで過ごしていました。

 

特に公務員がセーフティーラインとして考えられるので、

何が何でもこの会社にしがみついてやろう!

みたいな貪欲さには欠けているのかもしれません。

 

中途募集してる職場、大体ブラック説

 

でもこれだけは言わせて欲しい

ここまで離職率の高さについて、

環境側ではなく獣医師側に重きを置いて書いてきましたが

 

 

 

ぶっちゃけ私は社会の方が悪いと思ってますよ

 

 

 

さいごに

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

当ブログでは方向性が迷子になっているので、皆さんが見たいと思っている記事のジャンルについて教えてくれると嬉しいです。

興味のあるジャンルがあれば選んでください

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